銀行からの賢いお金の借り方とは
銀行からお金を借りるということは、消費者金融よりも低金利で借り入れできるということになり、それだけでお得ですよね。「銀行からお金を借りる」=「賢い借り方」のような気もしますが、実は更にお得にお金を借りる方法があります。
銀行からお金を借りるにあたって、賢い借り方とはどのような方法なのか、より返済負担が少なく、便利な方法とはどのようなものなのか、ご紹介していきましょう。
銀行から賢くお金を借りる3つの方法
銀行は、消費者金融、信販会社が取り扱うローン商品と比べて低金利で借り入れが出来るというメリットがあります。
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ただ、どの銀行カードローンを選んでもお得である、ということではなく、よりお得に借り入れをする、賢く借り入れをする方法はあるのです。
銀行から賢くお金を借りる3つの方法が、こちらです。
- 低金利な商品を選ぶ
- 返済日が選択できるものを選ぶ
- 複数の借入があれば1つにまとめる
では、この方法についてご紹介していきましょう。
賢いかり方①低金利な商品を選ぶ
銀行が取り扱っているカードローンなどの個人向け融資商品は、比較的低金利で利用できるようになっています。
ただ、銀行や商品によって金利は異なります。よりお得に利用するのであれば、低金利の商品を選ぶようにしたいですね。
では、実際銀行によってどのくらい金利に違いがあるのか、カードローンで比較してみましょう。
銀行名 カードローン名 |
金利 | 限度額 |
---|---|---|
イオン銀行 カードローン |
3.8%~13.8% | 800万円 |
三井住友銀行 カードローン |
4.0%~14.5% | 800万円 |
三菱UFJ銀行 バンクイック |
1.8%~14.6% | 500万円 |
みずほ銀行 カードローン |
2.0%~14.0% | 800万円 |
住信SBIネット銀行 カードローン |
1.59%~14.79% | 1,200万円 |
このように、銀行によって設定金利に差があります。
ただ、注意しなければいけないのは、金利を比較する際には最高金利で比較をするということです。
金利は、限度額が高くなればなるほど低くなる傾向にあります。最低金利は、最高限度額が設定される際のものですから、あまり比較しても意味がありません。
金利を比較する際には、最高金利で比較することを覚えておきましょう。
賢いかり方②返済日が選択できるものを選ぶ
銀行からの借入をすると、毎月の返済が始まります。この返済日は、銀行が指定している場合と、いくつかの選択肢から選ぶことができる、自分で希望日を指定できる場合があります。
返済を確実に行うためには、給料日と返済日の兼ね合いが重要です。給料日前に返済日が来ると、現金が不足して返済できなくなる恐れもありますよね。
ですから、無理なく返済を行うためにも、返済日が選べるもの、自分で指定できるものを選択すると良いでしょう。
賢いかり方③複数の借入があれば1つにまとめる
銀行は低金利で借り入れができますので、もし他に消費者金融などからの借り入れがあれば、1本化することで返済負担を減らすことが出来ます。
銀行への借り換えは、単純に金利差の分だけお得になるということだけでなく、返済日が1つになることで借金管理が楽になるというメリットもあります。
また、複数の借入ではなく、1つの借入でもより金利の低いところに借り換えをすれば返済負担は軽くなります。
新たな借り入れだけで銀行ローンを利用するのではなく、借り換えやおまとめという選択肢があることも覚えておきましょう。
銀行からお金を借りる際の注意点
銀行からお金を借りることは、メリットしかないように思えます。ただ、注意しなければいけない点もあるのです。
主な注意点として、以下の3つを挙げておきましょう。
- 審査
- 総量規制対象外
- 本当にお得かどうか
では、具体的に見ていきましょう。
審査
銀行からの借り入れは、消費者金融などの審査と比較して厳しいと言われています。安定した年収がある、個人信用情報に問題がないことはもちろん、他社借入の有無が大きく審査に影響します。
銀行の審査に通過するのであれば、延滞などの履歴が残っていないことは必須条件です。
また、銀行からの借り入れは、消費者金融と異なり申し込み即日の融資ができません。
新規で申し込みをすると、審査の過程で警察庁データベースで反社会勢力との関りを照会しなければいけないため、早くても審査結果が出るのは翌営業日以降となります。
銀行の借り入れ審査は厳しい傾向にある事、そして即日融資が難しいことを押さえておきましょう。
総量規制対象外
銀行借り入れは、総量規制対象外です。つまり、年収の3分の1を超える借り入れが可能となっているわけですが、大きいお金を借り入れできるということは、それだけ返済負担が大きくなるとも言えます。
希望金額はあるかもしれませんが、毎月確実に返済できるか、無理なく完済できるかをしっかり考えて、申し込みをしなければいけません。
また、銀行借り入れは総量規制対象外ではありますが、必ず年収の3分の1を超える借り入れが出来るわけではありません。
高い限度額設定をするためには、年収や在籍年数、個人信用情報などをチェックして相応の信用が必要となります。
高額な借り入れがしたいから銀行借り入れを申し込もう、と思っても、審査に通らない可能性があることは忘れないようにしたいですね。
本当にお得かどうか
実は、カードローンは低金利だからお得、とは限りません。実は、返済方法、返済金額によっては損をしてしまう場合があるのです。
毎月の返済金額が少額であれば、返済負担軽くなります。ただ、一方で毎月少額しか返済しなければ、完済するまでに長期間擁することになってしまいます。
三井住友銀行カードローンで10万円を借り入れた場合を例として挙げてみましょう。
金利 | 毎月返済額 | 返済期間 | 返済総額 |
---|---|---|---|
14.5% | 2,000円 | 6年5ヶ月 | 152,464円 |
14.5% | 5,000円 | 24か月 | 115,145円 |
12% | 2,000円 | 5年10か月 | 138,082円 |
12% | 5,000円 | 23か月 | 112,124円 |
金利14.5%で24か月借り入れをした場合と、金利12%で5年10か月借り入れした場合では、後者の方が23,000円でも返済総額が少なくなるのです。
金利が低くても、返済期間が長期になれば返済総額は膨らむことを覚えておきましょう。
目的に応じたローン商品を選択するのもお得!
銀行には、目的別ローンという商品があります。利用目的自由のカードローンは使い勝手が良いのですが、実は目的が決まっている目的別ローンの方が更に低金利でお得に利用できる場合があるのです。
銀行によって、取り扱っている目的別ローンは様々です。
ここでは、みずほ銀行のローン商品をご紹介しておきましょう。
商品名 | 利用目的 | 金利 |
---|---|---|
多目的ローン | 車購入、免許取得 インテリア購入、結婚費用 旅行費用、医療費など |
5.875%(変動金利) 6.5%(固定金利) |
教育ローン | 学費、制服代、教科書代 教育関連資金全般 |
3.475%(変動金利) 4.050%(固定金利) |
リフォームローン | リフォーム | 3.975%(変動金利) 4.050%(固定金利:借入10年以下) 4.7%(固定金利:借入10年超え) |
カードローン | 自由(事業性資金除く) | 2.0%~14.0% |
カードローン金利が最高14.0%であることを考えれば、利用目的が決まっているローンがどれだけ低金利であるかが分かります。
利用目的が決まっているローンは、請求書や納品書など、その利用目的と必要金額を示す書類の提出が必要となります。
必要な金額しか借り入れ出来ないこと、そして利用目的がはっきりしていることで、低金利での借り入れが可能なのです。
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銀行から賢くお金を借りるなら金利や借入方法をチェックして選択を
銀行からの賢いお金の借り方、それは、より低金利の商品を選ぶこと、そして無理なく返済できるような返済日を選択し、目的が決まっていればそれに合った商品を選ぶということです。
ただ、低金利でも返済期間が長くなれば支払い金利が膨らみ、返済総額が大きくなってしまいます。銀行ローンでも、金利だけでなく返済額、返済方法などをしっかりチェックして選ぶようにしたいですね。