カードローンの知っておくべき3つのデメリット
カードローンは、必要な時に必要な金額を借り入れできる、とても便利な商品です。でも、カードローンは便利だというメリットだけでなく、デメリットも存在しています。カードローンの利用を検討するときには、そのデメリットを知っておく必要があるのです。
ここでは、カードローンの利用を検討する前に知っておくべき3つのデメリットを徹底解説していきます。
カードローンはメリットばかりではない
カードローンについて、そのメリットを知る方は多いかもしれません。主なメリットとしては、次の2点が挙げられるでしょう。
- 限度額内で自由に借り入れが出来る
- 借入のたびに申し込みなどの手続きをする必要がない
しかし、カードローンにはメリットばかりではなくデメリットも存在しています。
カードローンが便利だ、というだけで申し込み・契約をしてしまうと、こんなはずじゃなかったと言う状況に陥る可能性もゼロではないのです。
カードローンの利用を検討する際には、申し込み前にメリットとデメリット、その両方をしっかりと認識する必要があるのです。
カードローンのデメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。
- 借りすぎてしまう
- 金利が高い
- 支払い総額が大きくなる
それぞれのデメリットについて、1つずつ詳しくご紹介していきましょう。
カードローンのデメリット①借りすぎてしまう
限度額が低ければ、利用しすぎる心配を少し減らすことができます。また、借入の際にATMの利用手数料が発生する場合は、借入回数や頻度が多ければ支払うATM手数料も膨らんでしまいますので、利用頻度にも注意しなければいけません。
本当に必要な借り入れなのか、今その金額を借り入れして返済が苦しくならないのか、しっかりと考えてカードローンを利用するようにしましょう。
カードローンを利用する際には、計画的に利用するのはもちろん、必要以上の限度額を設定しないということも大切なのです。
カードローンのデメリット②金利が高い
カードローンは、目的に応じた金額を借り入れする目的別ローンと比較すると、金利が割高となっています。銀行系・消費者金融系をピックアップしてご紹介してみましょう。
金融機関名 ブランド名 |
カードローン金利 | 目的別ローン金利 |
---|---|---|
三井住友銀行 | 4.0%~14.5% | 教育ローン…2.975%(有担保型) 3.475%(無担保型) マイカーローン…4.475% |
アイフル | 3.0%~18.0% | 9.8%~17.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% | 6.3%~16.5% |
このように、目的が決まっているローンの方が最高金利がカードローンよりも低くなる傾向にあります。年率で1%違えば、借入金額や返済期間によって返済総額も変わってきます。
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三井住友銀行の場合だと、カードローンと目的ローンでは金利が10%も違うケースがあるのです。
30万円を36か月で借り入れたとき、年率14.5%(カードローン)で返済する場合と年率3.475%(教育ローン・無担保型)で返済する場合の返済総額を見てみます。
年率 | 毎月の返済金額 | 利息総額 | 返済総額 |
---|---|---|---|
14.5% | 10,326円 | 71,734円 | 371,734円 |
3.475% | 8,795円 | 16,445円 | 316,445円 |
返済シミュレーションは簡易的な試算になるので、取引状況によっては実際の返済と異なる場合もあります。ただ、金利が10%も違うと返済総額で5万円以上も差が出てしまうこともあるのは確かです。
同じ金額を同じ返済期間で借り入れするのであれば、金利が低い方がお得であることは間違いありません。
借入をする目的が決まっているのであれば、金利が低い目的別ローンの方がお得になる可能性が高くなることを覚えておきましょう。
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カードローンのデメリット③支払い総額が大きくなる
カードローンは、毎月の返済金額が決まっています。その金額は、無理なく返済できる金額に設定されていることがほとんどです。
ただ、毎月の返済が少額になることで、支払い総額大きくなってしまうリスクがあることを知っておかなければいけません。
金利が低ければ低いほど、返済総額が少なくなる傾向にはあります。ただ、金利が低くても返済期間が長くなればかえって返済負担が増える恐れがあるのです。
10万円を金利17.8%で借り入れしたとき、12か月で返済した場合と24か月で返済した場合の返済総額を見てみましょう。今回は、プロミスの返済シミュレーションを参考にしています。
返済期間 | 毎月の返済額 | 支払い利息総額 | 返済総額 |
---|---|---|---|
12か月 | 9,158円 | 9,894円 | 109,894円 |
24か月 | 4,982円 | 19,578円 | 119,578円 |
このように、返済期間が長くなればなるほど、支払利息が膨らんでしまいます。毎月の返済額を自分で決められる場合、無理なく返済したいからと言って毎月の返済額を低くしすぎてしまうのは危険です。
カードローンは、余裕があるときには繰り上げ返済をするなどして出来るだけ短期で返済できるように心がけておきましょう。
カードローンを利用していると他のローン審査に影響が出る場合もある
カードローンを申し込んだ際には、審査を受ける事になります。特に銀行カードローンは審査が厳しいと言われていますが、このときチェックされるのが現在の借入状況です。
カードローンを利用すると、他のローン審査を申し込んだ際に影響が出てしまう場合があります。現在借り入れがあれば、返済能力が不安視されてしまうことも理由の1つです。
また、消費者金融系は総量規制の対象となるため個人の借入限度額上限が他社借入との合算となり、年収の3分の1を超える限度額設定ができません。
更に、現在のカードローンの返済に遅れがあるなど問題があれば、これ以上の借り入れは厳しいと判断されて審査に通るのが難しくなります。この点も、カードローン申し込み前には認識しておきたいですね。
カードローンを申し込む前には3つのデメリットを要チェック!
カードローンは、限度額内で自由に借入ができる便利なものです。ただ、カードローンには借りすぎてしまう・金利が高い・支払い総額が大きくなるという3つのデメリットもあります。
カードローンは、その使い勝手の良さから利用しすぎてしまう恐れがあります。また、カードローンは金利が割高なので、借り入れの用途が決まっている場合は目的別ローンを利用すると負担を抑えられるでしょう。
また、毎月の返済負担が少なすぎると、返済期間が長くなって支払い利息が膨らみ、返済総額が大きくなるケースもあります。
カードローンは3つのデメリットをしっかり認識し、必要時に必要額だけ借入し、そして出来るだけ早く返済するようにするということを心がけておくようにしましょう。