申し込み時だけじゃない!知っておくべきローンの年齢制限の意味
ローンの申し込みを考えたとき、何をチェックしますか?金利、借入可能額、商品内容そのものを確認すると同時に、自分は利用できるのかどうか申し込み条件もチェックしますよね。
そのとき、注意してほしいのが、年齢制限です。自分が申し込める年齢ということだけでなく、もう1つ確認して欲しいポイントがあるのです。
ローンが年齢制限を設けている理由、そして、どこに注意すべきなのか、解説していきましょう。
借入に年齢制限を設ける2つの意味
カードローンや住宅ローン、目的別ローンなどの借り入れ商品には、全て年齢制限が設けられています。
年齢制限は、契約能力があることを確認し、返済能力を判断する為の指標として設定されているのです。
年齢制限を設けることで、どうして契約能力と返済能力をチェックできるのでしょうか。それぞれご紹介します。
契約能力があると判断できる理由
多くのローン商品は、その年齢制限を20歳以上と設定しています。
それは、20歳以上であれば自身の責任において契約を結ぶことが出来るためです。
未成年者は、親権者の同意を得られなければ契約を結ぶことが出来ません。民法で、未成年者の契約行為が認められていないのです。
仮に親権者に内緒で契約したとしても、親権者の申し立てによってその契約を白紙にすることができてしまいます。
ですから、まず年齢制限で20歳以上であるとチェックすることによって、契約能力があると判断できるのです。
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返済能力があると判断できる理由
年齢制限には、下限だけでなく上限も設定されています。それは、返済能力を確認するためです。
ローンの契約には、毎月の返済を確実に行えるだけの信用が必要となります。
ですから、社会人として収入を得られる年齢を対象とすることで、返済能力がある人が利用できるようにしているのです。
多くのローン商品で、定年前後の年齢を上限としている理由は、収入が落ちる、年金のみになってしまうリスクを考えてのことなのです。
何歳まで利用できる?各社年齢制限をチェック
では、カードローンの年齢制限について銀行、大手消費者金融をいくつかピックアップしてご紹介しておきましょう。
カードローン名 | 年齢制限 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 20歳以上69歳以下 |
みずほ銀行カードローン | 20歳以上66歳未満 |
楽天銀行カードローン | 20歳以上62歳以下 |
セブン銀行カードローン | 20歳以上70歳未満 |
イオン銀行カードローン | 20歳以上65歳未満 |
三菱UFJ銀行バンクイック | 20歳以上65歳未満 |
住信SBIネット銀行MR.カードローン | 満20歳以上65歳以下 |
プロミス | 20歳以上69歳以下 |
アコム | 20歳以上(上限明記無し) |
アイフル | 20歳以上69歳以下 |
SMBCモビット | 20歳以上69歳以下 |
レイクALSA | 20歳以上70歳以下 |
銀行、そして大手消費者金融をピックアップしてご紹介しましたが、どの商品も20歳以上が基本となっていることが分かります。
年齢条件に合うかどうかを確認して申し込みをすることが大切です。
年齢制限は何歳まで利用できるかを示すものでもある!
カードローンは、限度額内であれば何度でも自由に借り入れができるという商品です。
契約期間は商品によって数年となっていますが、契約者から解除手続きをしない限りは自動更新となり、契約期間終了まで利用し続けることができます。
年齢制限の上限ギリギリで申し込み、契約をした場合、カードローンを利用できる期間が短くなってしまうので注意しなければいけません。
自分がいつ、どのように借り入れが必要になるのかを考えた上で、年齢制限を確認しておきたいですね。
住宅ローンの場合は年齢によって借り入れ内容が決まることも
住宅ローンの年齢制限は、完済年齢の上限というのがポイントになってきます。
多くの銀行の場合、完済年齢の上限は80歳未満に設定されているため、80歳を迎える前、79歳の年に完済しなければいけません。
住宅ローンの最長期間は35年ですが、35年ローンを組むためには79歳-35年=44歳までに住宅ローンを契約しなければいけないのです。
また、住宅ローンには完済時ではなく、契約時の年齢上限についても設定されています。
65歳~70歳未満を借り入れ上限とする住宅ローンの場合、返済期間は80歳ー65歳もしくは70歳となるため、最短で10年もしくは15年程度で完済しなければいけません。
申し込み時の年齢と完済年齢制限の上限は、住宅ローンの返済期間決定に大きく影響するのです。
年齢を重ねると審査に通りにくくなるのは事実
借入時65歳でも申し込み可能、という住宅ローンは少なくありませんが、年齢が高くなればなるほど審査に通るのは困難になります。
完済までの期間が短期間になってしまうこと、定年を迎えれば収入が不安定になり返済能力が不安視されるためです。
また、住宅ローンを組む際に加入する団体信用生命保険によっては、申し込み年齢や完済時の年齢設定が住宅ローンの年齢制限とは異なる場合があります。
住宅ローンの契約が出来ても、団信に加入できないリスクがあるので、注意しておきましょう。
ローンを利用する際には年齢制限の確認を
ローン商品を利用する際には、年齢制限を確認しておく必要があります。それは、申し込み可能年齢を確認するだけでなく、年齢によって借り入れ期間が決まってしまう事があるためです。
カードローンの場合は、年齢制限の上限を超えると新規借り入れが出来なくなってしまいます。自分が何歳まで借り入れできるかを確認しておかなければいけません。
また、住宅ローンの場合は完済時年齢、申し込み上限年齢だけでなく、団信の加入年齢についても確認しておく必要があります。